2009年8月

2009年8月31日(月)
締切物だ! そして台風だ! ゴーウー、と豪雨。朝は京都新聞で台風のことを書いた。びゅんびゅん風が吹くなか牡丹でネギそばをタベタ。まるいちはこんな天気なのに意外に魚があがっていて。うるめいわし、あじ、台風にちなんで「風」をとっておいてもらう。「風」とは何度も書きましたがとげとげのついた海の例のやつです。こんな季節にあがるとはなあ。午後は考える人。人の書く字のことを書く。断続的豪雨が窓を叩く・フヘー。だんだんと小ぶりに。7時頃、まるいちへ行くと、来田さんとインターンの人と院長さんいてはった。うるめ塩焼き、風刺身、アジ刺身。酒飲んでインターン話。帰って今夜はステレオ盤の夜。ドイツ版のラバーソウルがアディダスのゴムの匂いがする。

2009年8月30日(日)
午前中創作。昼にそば屋で角田さんらと合流し高遠大根蕎麦食べる。東京への帰りの電車は飯沢耕太郎さんと一緒になり、きのこと写真とスライドショーのすばらしい話をきいた。新宿から渋谷、青山のエービーシーまで歩いていったら、また時間を一時間早くとりちがえてて、アッタネー前もそういうことが。今日は大竹さんと都築さんと対談形式のトークショー。時間があいたので、チョイ早めの晩ごはんに、そばの割烹でサンマ塩焼きと茶碗蒸しと健康サラダをタベマシタ。いろいろご主人と話していたら、塩からとチーズ和えがおまけについてきた。台風の影響で、だんだん風が強くなるなかざわざわと会場に湯浅さんや猫目チームや知ってる人や見覚えのない人。でもみんな幸せそうなのは、ヤッパ銭湯のことがあるからだ。都築さんの写真トークを二夜連続できくというのもたんまりしたゼイタクだ。こういうゼイタクは是非味方につけておきたい。打ち上げにいく皆さんにアイサツし渋谷、品川から京急で三崎。晩ごはん食べといてよかった。どこも真っ暗。戸をあけて玄関にはいり、ちょっと猫がいないかどうか遠慮する自分が情けない。モノラルでボリュームあげて旅の埃はらう。まぼろしの猫がぞろぞろ寄ってきて、魚は、という顔で見あげる。ナイヨ。

2009年8月29日(土)
築地時間に目覚め、ちょうどよく創作。築地で飲むコーヒーは是非コーシーと書きたいね、地下鉄で新宿、久々のスーパーなあずさ車内で河出の高野さんと合流。高遠ブックフェスティバルに行くのれす。久しぶりに乗るあずさは眠い乗り物だった。上諏訪で乗り換え、岡谷で乗り換え、飯田線で伊那駅。自動車で迎えにきてもらってくるくる回る車輪に運ばれて高遠へ。ホテルで昼ごはんは、はじめてソースカツ丼というものをタベタ、ケードー、う、う。あのサ、ユッコ、カツ丼がイヤってわけじゃないの。デモなんか、う、う。気を取り直して高遠の町へくりだし、ブックフェスティバルをまわる。思ったより人が多く来ている。東京からツアーのバスも出ているらしい。通りや路地に出ている古本の屋台どこもいい感じ。そやそや、わての書いた高遠の小説、みんな膝に置いてヨウ熱心に読んでくれはって、わいはアリガタヤ節を猫と踊ったわいや。というのも、このフェスティバル用に高野さんから「高遠の小説を書いてくれませんか」といわれ「アイヨ」とこたえ、そんで「高くて遠い町」という話を書いたら、それがパート1からパート3まで分けられ、それぞれ一冊ずつでかい本になって、図書館、駅、本屋の三カ所に置いてある、それを読者の人はオリエンテーリングみたいに読んでまわる、という趣向。4時からそば屋の二階でスキー合宿のような雰囲気で本の話をした。「いまブックフェスティバルで、外には「物としての本」がたくさん並んでいるので、僕は「出来事としての本」のことをやろうと思います」といって、例の文学DJのディスクを配った。終わってから、宿についているという都築さんにアイサツにいき、晩ごはんはひらがなの名前の地元の食堂へいったら、角田さんがいてお祝いとカンパイをやった。都築さんと臼井さんとカウンターで並んでローメンというもの食べた。ウマのホルモンも食べた。そのあと同じそば屋の二階で開かれた都築さんの写真トークは呆気にとられるくらいおもしろかった。スナックの小説、エスエルと少女。スッゲー。そのあと北尾トロさんの本屋の前にパイプ椅子を並べ一時半ごろまで宴会をやった。文春の山下さんや森さんも加わってくれて、「高くて遠い町」は文春の文芸誌に載ることになりました。

2009年8月28日(金)
朝五時に起きて市場散策。寿司行列、ターリーの行き交い。築地でネテルというのはほんまおもろいな。日中ホテルで創作。午後からは歌舞伎座の見学。昨日が楽日で、舞台を解体している。そのスケール感に驚いた。なんだか空を見あげているような気がする。歌舞伎座は屋内であるのに、そこには海や山や川や、商家や城や、海の底までも出現させる、クラインの壺のような空間なのだ。というよりも、家というのはもともとそういう性格のものではないのか。奈落を歩き、回り舞台の底を周りながら考える。花道の出入り口も衝撃だった。そしてこんなに鏡が多い場所であるのはクラインの壺感に大きく影響していると思った。楽屋もそうやなー。スゴイ場所デス。夜は武田さんと銀座の居酒屋へ。アジフライやいわし刺や煮込みや豆腐。ホテルへ戻って電子メール、日記など。明日からまた行脚だ。

2009年8月27日(木)
朝ちょっと座敷で考える人。昼前から歌舞伎座へ行き、納涼の一部を見たけど、はじめはテレビの時代劇かと思った。ケード昼からは別の世界を見ているぶっとびかただった。スゲースゲー六歌仙。築地の初めてのホテルに荷物置き、園子さんと喫茶。夕方からホテルで創作。築地市場の敷地にあるこのホテルはおもろさでいうたら東京でいちばんやないか。安いし広いし、キッチンと洗濯機もついてるし。なにより外でたらそこが築地だ。8時にいったん終え、晩ごはんは、勝ちどきの花ふさという魚料理の店へ行ってみる。カウンターで、刺身は「鯛、生くじら、白いか、あじ、鯨、シンコ酢締、焼き茄子、新じゃが、サンマ塩焼き。イヤースーパー競馬。チョー、ウマ勝った。おっちゃんとあんちゃんとふたりで黙々とやってはってときどき笑顔がにじむのが素晴らしい夜の魚の店やった。また来よう。夜の市場も袋をだらりと下げたおっさんやおばちゃんの影がうろうろしていておもろい。ここから移転するてそら阿呆な話。コケを庭からへっぺがしてコンクリに貼っ付けたら即枯れてまうで。こんな立派なコケやのに。

2009年8月26日(水)
サー朝ごはんのパンを食べてクロワッサン。直島のアイラブ湯のこと。いろいろ感じながら書いていったら肌からプクプク直島の湯気がたちのぼって部屋がラブな感じになってしまった。昼まで書いてまたパンを食べ、2時頃ようやく終了。向かいの三姉妹に絵本をあげると道から二階の開け放した窓までシャボン玉を吹いてお礼を返してくれた。おかげで家じゅう新鮮なセッケンの匂いでいっぱいになった。よかった。京急バス、京急線ともにエライ混みようで、ア、夏休みと通勤が重なっているのだな、と思う間もなく山手線さらにすごかった。そして日暮里から乗ったとねりライナーでは酔っぱらったおっさんがとねっていた。尾久でフー、息をつき、風呂に入り、晩ごはんは、つるむらさきのおしたし、れんこん胡麻和え、調子のイワシの酢漬け胡麻和え、かつお、甘辛唐辛子とジャコの炒めもの、おいしい疲労回復牛肉。東京はたいへん涼しく、冷房&扇風機みたいな風が庭から通る。外を牛が通る。行きカウ。

2009年8月25日(火)
サー朝から洗濯だ、洗濯だ洗濯だ洗濯だ。シーツ二枚、ふとんカバー二枚、薄かけ布団、カバー。服。青空の下に出ると、イヤー旗めいていてキレイですな。なにを洗い流したかはマアさておき。通りを歩いてると、ヨー帰ったんかよと何人もいわれる。イワノさんの前を通るたびハッと立ち止まり振り返る。高野湯とイワノかー、ユッコなんかさ、岩おこしやらなくちゃってオモウヨ。ア、雷おこし? 夕方の空気のなかでジャズ初盤をかけると空気が光りだすのがわかる。7時頃来田さん、三重から来られた岡田さんと連れだって、居酒屋音由へ。晩ごはんは、めといか、アジ、キンメの煮付け、サンマの酢漬け、チーズ揚げ、野菜サラダ。三者三様に立つこの世の汀。話すことは放すに通じるンだよね、それをうまくキャッチする相手さえいたら。猫のニオイのカースカに残る家に戻り、レコードをかけ、見えない音がここにあるということについて振動のなかで考える。

2009年8月24日(月)
園子さんと洋食朝ごはん。目玉焼きの白身ってこんなうまいのね。園子さん帰り、アタイは部屋で創作、ちゃんかちゃんか音をたてて進み、2時までやって、歌舞伎座へ。八月の納涼第二部。福助の累まじ気色悪い。落語でもなんでもおもろいと思ったことナイヨネー、と園子さん。後半は勘三郎の早替わり。マー、マー、そんな芝居なんだよネー、とユッコ。終演後、雑踏のなかをユッコはひとりアーと波に流されるようにクルクル東銀座の駅、そして平日晩の特急というのはほんまに混むんだね、へろへろで三崎口だヨ。バスで公園に着いて、まるいちへいくと食堂の前で来田さんと美智世さんが冷蔵庫が不機嫌になったらというような話していた。食堂には鉄割ガールズ。アタイの晩ごはんはムツ、アジ、めといかの刺身、ムツ塩焼き。ムツという魚はスダチのシーズンになるとちょうどうまくなってくるのはスダチをかけてもらうのを待っているのかもしれない。ちょっとお酒飲んでジャーまた明日と手を振りながら帰りついて、それからがハードボイルドな展開に。戸を開けてうちにはいるとなんか二階でガタガタっと音と、人の気配がする。よく晴れた日にるなや佐々木さんがあがってくることはあるけどいま三崎は夜の9時だ。棒をもって、裏の階段からサササとあがっていくと向こうも気配を感じたらしくジタンバタンと音がしてそして闇のなかでウァアアアアと叫び階段の僕のほうへ闇の塊が迫ってきた。ヒ、と怯むと塊は丸まったまま僕の隣をダダダダと降りていく瞬間その姿が見えた。あがって四畳半に畳んで積んでおいた布団の上に広がり点在する焦げ茶色の粗相に呆然。猫よ。糞もハードボイルドにしといてくれたらよかったのに。とんでもない臭いに息をとめ、被害にあった布団を一階に運び、また二階へあがって別の布団を抱えて降りてきたら、居間の布団の上に、オレのナワバリ、と言いたげに主が座っている。猫よ。オメーは。

2009年8月23日(日)
ネタ。昼にオキタ。コンドウセンセイ。まー仕事になりません。こんなにか、というくらいネタ。午後はときどき創作。徹夜とはこういうもんだったよ、ナア。夕方園子さんやってきて、ロビーで待っといてもらって、7時に原田郁子ちゃん、松見さんと合流、神保町の喫茶店に降りてってトリツカレることの話を一気にした。郁子ちゃんと一緒に太腿をあげる女のレリーフの壁の前で腿あげて写真。ヨーイヨイ。ホテルに戻って園子さんと合流し、エーヨーつけなあかんから山の上の天ぷらを久しぶりにタベタ。アスパラとかミョウガとかすごい力だった。天ぷらという調理法は東京で食べへんともったいないと思った。部屋に帰ってスー。高校野球の選手らの顔がみんな子どもになった、ナア、と思うのはおっさんになった実感だと思った。

2009年8月22日(土)
朝ごはん定食。で、部屋で創作。異様にはかどるわ。昼は部屋でざるそばを食べ、夕方まで書いてちょっとネル。その間にジャズ盤のオークション出しておく。晩ごはんは部屋で中華定食。9時半に中央線で吉祥寺のバウスシアター「真夜中の湾祭」へ。入り口にもうステレオサウンドの武田さん、ボイドの樋口さんがいてはる。湯浅さん食事から戻ってきて「コレ!」ともってきてくれて見るとノーコン第3号で、開いてみるとモー作りがあんまりにもすばらしい。全ページアイラブ湯の湯気が当たってくしゃくしゃに濡れている。「今年やったいちばんイー仕事かもしんない」と湯浅さん。それはどうかわからないがとにかく今年見た紙モノのなかで断トツにラブラブラブのたちのぼるアマークすばらしい一冊。ステージ上で、プレイヤー、小説机、楽器などのセッティングしているうちもう11時になり開場時間。ドワーと一気に100数十人はいり、どんどんそれが増えていく。しもんくんは今回のノーコンに参加している。住吉さん、園子さん、ヨムヨム木村さん。吉住くんにベースの松村さんのロゴ入り金のピックもらう。11時30過ぎに湯浅湾ライブ、猿に似たおばさんでスタート。バウスシアターの深い椅子にすわってきく湯浅湾。ライブハウスとは少し置いて、「聞き入る」という感じで、それがちょうどいい感じの音。2時間すっとすぎる。湯浅さんに、ジャー次いしいサーン、といわれ、机とマイクのセッティングを見て一旦会場の外に出ると、築地本願寺のライブを終えた大友良英さんが到着していた。1時半ごろ小説スタート。湯浅学はあいかわらず海外ネットオークションでレコードを買っているがある日届いた包みのなかに注文した覚えのない一枚を見つける。ジャケは白紙でレーベルも真っ白、ただ英字で「THE ROCK」と手書きで書いてある。湯浅は「ナンダソリャ」と思いほったらかしにしておくが、そこは湯浅なので、なんでもいったんはプレイヤーにのせてみる。そしたらスゲー音。ギターがウワーンウワーン、こんな音で鳴ったことがあったかというくらい鳴っていて、湯浅はこのギター、ぜったいオレほしい、と思う。でも正体がわからないので、湯浅と同じくらいギターにまじめにとりくんでいる山本精一にレコードを聴かせると、アー、ザ・ロック、知ってるわ、という。こないだ大友が騒いでた、ザ・ロック見つけた、いうて電話してきた。湯浅は大友の居所をきくと築地本願寺の裏手でライブをしているという。湯浅は地下鉄を乗り継いで築地本願寺にいってみると、本願寺の裏はいつの間にか東京の湾の向こうまで森林になっていて、湯浅はこんなところだっけと思ってはいっていくが、木漏れ日のなかや、木の幹の振動に、大友のいつものあの音の響きが混じっているように思い、歩きながらだんだんと気楽な感じになってくる。森が途切れ、小川が流れている。その向こうに人影があり、よく見ると大友良英だ。大友は、人間がこんなものをひとりで、と思うくらいの巨大な岩石を両腕に抱え、よたよたと小川の下手へ歩いていく。オーイ、湯浅は声をかけてじゃぶじゃぶ小川を渡る。あ、湯浅サーン、と大友は笑い、湯浅は大友に歩み寄り、その重そうな岩を並んで両腕で支えて歩き出す。岩? THE ROCK? ナンダソリャ。湯浅は胸で思うが大友は隣で機嫌良く笑っている。そして広場に出ると、エレキギターとアンプが扇形に並べられ、大友は岩をその中央に置くと、アンプの電源スイッチを入れ、その瞬間広場の空気に電気が走り、すべてのギターが勝手にヒョイッ、ヒョイッと岩に飛びつき、弦とピックアップを、ネックが折れんばかりにこすりつけ、アンプからはアウーンアウーン、アウーンアウーン、と何十というギターの声が響き、轟音のなかで湯浅は岩のなかにはいっていく感じになる。毎日、大友と湯浅はふたりで岩を支え、パワーをためる森の奥とエネルギーを炸裂させる広場とを往復する。動物たちが広場に集まってギターの一緒にアウーンアウーン吠え声をあげる。湯浅もたまらなくなって吠え声をあげて岩にとりつくと、岩の表面は固いと思っていたのが叫んでいるとスーと岩にはいり、入ってみたら岩は硬くなく割とやわらかく、中心があるようで拡散してまわり、光に満ちているようでなにも見えず、宙に浮いている感じのいっぽうで生乾きの溶岩に流されていくような感じもして、湯浅は全身がいま岩にいる、岩になっている瞬間だと思う。大友の声も一緒に溶けている。電源が落とされて岩の外に出ると湯浅の手には岩の欠片だろうか薄い石が握られている。その夜ずっと湯浅は起きて野宿の場所で手を開いたり閉じたりしながらその石の欠片を見つめる。翌朝湯浅は、大友、悪いけどオレもう行くわ、という。ア、そうすか、大友は屈託なく笑う。おまえどうすんの、と湯浅。大友は少し考え、ンー、オレ、もうちょっとここにいます、という。そういってひとりで岩を抱えて手を振って河原を歩いていく。湯浅はじゃぶじゃぶ川を渡り森を抜け、元来た道をたどって家に帰る。手に握られていた石の薄い破片はどこかピックに似ている。気に入りのギターをアンプにつないで電源を入れると弦のほうがピック石に身を寄せてくる感じになって、そして弦に触るや一気に小川が洪水になって溢れTHE ROCKの音が流れ出すが、そのむこうにかすかに、動物たちと大友の吠え声が混じっているのに湯浅の耳は気づき、ひょっとしてもうこの世では、大友に会うことは二度とないかもしれないな、と思うが、この音を鳴らせばそこに大友はいるんだからだいじょうぶだ、とも思う。娘がお父さんごはんと呼びに来る。湯浅はギターを置いて食堂に向かう。三崎から届いた好物のタコを食って、なんだこれほんとにタコかよ、と湯浅は思う。オワリ。題名は「岩」でした。時間は30分くらい。1時半から2時ではもう客席はイン・ドリームス。お次は小川の向こうからちょっと戻ってきてくれた大友さん。「いま殺されちゃった大友でーす」と自己紹介。はじめは「色即ぜねれいしょん」の中の歌を二曲。そして「森のなかで動物と遊んでるようなのやるね」といって轟音の「岩」。スッゲーナー。そして湯浅湾が再度登場し、大友プラス湯浅湾で「みみず」爆演。炎上。最高。ラストのフィードバック、フィードバック、フィードバックは、距離感がたっぷりあって、むこうへいっては帰ってくるスケールがもんのすごく広くて気持ちよかった。「岩」を大友さんと湯浅さんがふたり両腕でぶるぶる支えている感じがコレカー、と思った。すんばらしい。ちょっとの休憩のあと、湯浅さんとアタイでステージにあがり、アナログ試聴会、しかもイイ音。一発目は湯浅さんダムド、アタイはあっためるためにウィル・ユー・ラブ・ミー明日も。メイベリーン、レスポール、ラブミーテンダー等、やっぱSPは音のエネルギーがちゃうし。ビートルズのジャマイカ盤の青空感。ルーリードの轟音。フィル・スペクターはバウスできくと那智の滝だった。ジャズ、ミンガスと、エヴァンス初盤のおそろしさ。ビル・エヴァンスのピアノはピアノじゃなくてユンボとか重機の一種だった。それで建築物をばっきんばっきん破砕していくのだ。最後にわしらの定番のI can see for miles そして See emily play。後者はやっぱ音に覚醒剤がはいってるらしく5時過ぎというのに客席のみんなパチパチと目をあけていた。最後の最後にロイ・オービソンのオンリー・ザ・ロンリー。手短にアイサツし、ジャマイカ盤のイマジンをかけながらお別れ。終わったのがだいたい6時頃で、機材やレコードや荷物を片付けて外に出たのが7時だった。中央線で一本お茶の水。ユッコ朝帰りの気分テヘ。

2009年8月21日(金)
朝書いてたら工事はじまって、なんや近所でまた、と思って窓あけたら北条湾の対岸に巨大ななんかが建設中。なんじゃなアレハ、とご隠居。フーン、と元犬のシロ、いっちょ小便ひっかけにいってきやしょう。昼に牡丹でレーメン、午後にイーメール、3時半に乗った城ヶ島からのバスはチョー混んでいて驚いた。夏休みということじゃろかな。フーン、と元犬のシロ、保健所いくバスじゃないといいけろ。幸いバスは三崎口に着き、そのまままっすぐ東銀座、途中でグースラ寝てもうた。納涼歌舞伎の第三部、一本目はお国と五平、谷崎潤一郎作。戯曲を読んだことがあっても舞台つまり生で見るのはもうヘンタイさがちがう。人間の裏の裏の裏の表。絶望の笑い。こんなに歌舞伎座が笑うのも珍しいがそれだけおそろしいことがわかるのだ。二本目は乳房榎。ロビーでイケイケの女の子が携帯電話で話してた、「あのサー、なんか同じヒトがいろんな役やんだけどー、それがすんげ早いノー。手品みたいなノー。けっこ見応えアル。見たほーがイーヨ」というのに尽きるかもしんない。名久井さんが一緒やった。遅れて園子さん到着した。お国と五平で客席でいちばん最初に、しかも同じところで笑たのはアタイと園子センパイやった、ユッコ最近、マイコやーかーら。途中で蕎麦食べたけど、名久井さん見送ってから定番の秋田料理。鮃の昆布締め、うなぎときゅうりの酢のもの、カニサラダ、メゴチとキスの天ぷら、みそ汁、あぶりがっこ。タクシーでシトリ御茶ノ水のホテルへあがっていく途中、ア、元犬のシロが!

2009年8月20日(木)
尾形さん先に帰る。午前中、タクシーで覗き岩。シャワー室が直島銭湯に重なった! 昼にお好み焼きとうどんの店にいって両方食べた。大竹さん「いしいくん、あのさ、のりピーはこれからどーしたらいいかね」「ヤッパ、自伝でしょう」「だよな」「タイトル、一行目、それから帯の文句で、これからのりピーが進んでくベクトルが決まるでしょう」「いしいくん書けば」「大竹さんが表紙やってくれはったら」等。喫茶店メモリーは学校の思い出。宇和島駅で大竹さんに見送ってもらい、池田さん、平野さんと松山へ。羽田空港で解散し、京急で蒲田、クルッと折り返して三崎。店じまいのまるいちへ手を振りながらまるいちへ近づいていくとみんなまるいちTシャツ着てていい感じ。池田進吾デザイン、絵柄の魚はアタイです。まるいちオリジナルTシャツは人気が出れば販売もする予定デス。ちょっくら遅くなったので食堂ではなく晩ごはんはポパイ。餃子と野菜炒め。若旦那いうには、いままるいち行ってきたんだケードー、いいネーTシャツ、うちも作ってヨー! ポパイならあのすばらしいロゴそのままプリントすればいい。深夜までイベント用のレコード選び、とかいいながらでっかい音でかけてるダケ。シングル全部終え、息をついて、マイルス・デイヴィスの初盤かけてみる。音が球になってこっちへ転がり出てどんどんでかくなり踏みつぶされ、ゴロゴロ転がっていって北条湾に落ち、真っ暗な夜の飛沫を上げた。

2009年8月19日(水)
朝の6時に四条河原町のバス停から早朝バス。イッテイッテ伊丹まで。キュウウィーン、と飛び立って9時頃に松山空港。JRの駅でコーヒー飲み、10時の特急で宇和島へ。昼過ぎに着き、タクシーでまっつぐ大竹さんのアトリエへ。作品の写真撮影の最中。カメラマンの平野さん、河出の尾形さん、デザイナーの池田さん。真夏のアトリエはアチリエですな。ナポリタンやうどんの昼ごはんを食べ、夕方までで無事終了。いったんホテルへ戻り、6時頃大竹さんち。夕食ははじめていく炭火鉄板焼き屋で話はもりあがりこの店大人数のときはイーネー。それからスナック。モンテビデオ本ドリフトを使って南米大陸のほうへ舵を切る。ストーンズの飲み屋で、大竹さん、尾形さん、池田さんとバーボンで乾杯。

2009年8月18日(火)
ジリジリを越えてチリチリ照りつける陽。ヒーコラ創作。それでもなんかええ感じやなあ。湯浅さんからエビ小説の感想電話。ヨカッタ。西尾さんはテニスしててアキレス最後の戦いに敗れはったらしい。昼からちょっとボーとなる。と思ったら、オークションで落札した、ブルースの7インチ66枚とドゥワップのシングル40枚、ビーチボーイズのシングル20枚届いてる。いつ聴くねん。ブルースの盤は手製の厚紙ジャケットに保存されタイトルなど書かれていて、コレクターというより放送局とか、お店とか、盤質はどれも新品同様。3時過ぎに造形大でモエの森下さんと連載の打ち合わせ。絵の話小説の話する。賢一さんがまた会場内の映像撮ってはる。5時からギャラリー内でシスコトークスタート。今回も50人くらいは集まってはるんかな。エミリウングワレー、ヘンリーダージャー、鬼海さんのことなどと合わせて話す。皆さんシスコとスマを自然に好きになっていく感じがにじんできてとても嬉しい。生きている人間にできることは実は少ない。生きていないけど、ちゃんと生きてた人間のほうができること多いんやないかな。終わって怒濤の署名、おちついてできずスンマセン。そして大家さんが6時に来られて愕然とした。しかし園子さんさえも5時と頭ではわかっていても行動が追いついたのは6時前だった。ダッシュでタオ指圧。晩ごはんは、焼き餃子、八宝菜、豆腐と海鮮炒め、牛肉の味噌焼きクレープ包み。階段あがったりさがったり。荷物作り、レコードの整理し、蚊帳のなかでニウ。

2009年8月17日(月)
ジリジリ照る京都の夏。気温は36度。朝から創作一転して弾む。自然とはそういうこともあるのか。昼間はハーハーいうくらい暑く一旦銀行へ寄るのもいい涼みになりまんな。エート積み立てをいったん崩して別の口座にいれるという複雑なことを、園子さんと銀行の女性の指示に従ってハンコをぺたぺた押していきながら済ませる。東京へ行って以来やから20年毎月1万円ずつつづけてたことになる。アタイの阿呆なところはこれを園子さんに指摘されるまでまったく忘れていたことだ。アホーン。帰ってノーコン小説「湯」を書く。A4四枚に1時間で完成。風呂にはいって78盤磨き、よーごれとるわ。ごしごしこする。SPはもともと時代もかかってるしな。晩ごはんは、めばる、塩豚とピーマン、おくら納豆、ポテトサラダ。78盤試聴しヘナヘナ。メイベリーンのドラムはSMですか。プレスリーの脂声が耳に流れ込んでくる。園子さんは今年もデラウェアの宛名書き。ケド今年はまだわしら一粒も食べてへんねや。

2009年8月16日(日)
ちょっとムシアツイ。兄先に起きていて、湯浅さんに電話し原稿のジェーペッグ問題。創作、そして膨大な日記整理。園子さんキャーといってベランダで布団に押しつぶされそう。やっぱ未来少年コナンに似ているなあ、園子ナン。続木さんと息子さんがオミヤゲ届けてくれはる。昔はもちろん知らないのに「立派に育ちはったなあ」と見あげる、という感じの青年。早めの晩ごはんは、めざし、オモニキムチ、はもの子と子芋、三島肉とアスパラと玉ねぎのサラダ、炙り揚げ。サテ、「大」みにいく。あれはお大師さんの大なのか。加茂大橋ちょっと下がったところに「法」が見える土手発見。「舟」の上だけチョッと見えた。「妙」は見えへんかった。いろんなものをこめて大の字は燃えていく。帰ってガールズ! ガールズ! ガールズ! で猫踊り。

2009年8月15日(土)
終戦記念日に80歳の先生に手紙を書くのは妙な感じ。朝から創作。涼しいけどきのうほどやない。飛行機の時間のこと園子さんと相談。暑い昼ごはん。2時過ぎ銀閣寺へ。204。錦林車庫で交代した運転手は、突然降りて車庫のほうへ走っていって、なかなか戻らない、忘れもんか、とまわりの人らといってたら戻ってきて、アイサツもなんもなくドアをしめ、アクセルべた踏み、銀閣寺で停まるときも急ブレーキ駆けて曲がって左側ごっつい膨らんでバス停とちがうところにまちがえて停めはった。いまどきこんな運転手もいてるんやなと感心。参道は久しぶりやけどまあどこも似たようなことなってるな。門前で、明日の大文字用の護摩木を売ってはる。そこにおいてある筆でその薪に願い事や、お盆で帰ってはるご先祖の戒名を書いて、それを大や妙や船の形に並べて日をつけるのが送り火。猫の願い。山のかたち。京都の京都らしいものが目に入っても関心のないふりをしつづけた学生時代のひねくれたいしいくんが、唯一素直にこれはほんまにええなと思ったのが大文字やった。戻ってワシャーシャワー。午後六時に兄が京都へやってきた。木屋町のれんこん屋で、からしれんこん、鶏の肝煮、てっぱい、鱧落とし等など。ちょっとおなか残し、ますだに移動して冷や、燗酒。小茄子、タコ、そして鮎。うちこれー何本かて食べれるシー。佐藤さん合流していそむらへ。いそむらさんお元気そう。ギムレットぱかぱか飲み酔っぱらう。園子さんはスイカのリキュール。流れで兄もいっしょに家へ。レコードかけているうち午前様。

2009年8月14日(金)
朝起きてすぐ園子さんに「梅雨明けかいな?」といってしまった。それくらい湿気なく昨日とはうってかわって最好天。こんな夏が毎日ならええのにな。午前中創作。11時にマオ大王佐藤さん来られる。お菓子がお土産、さらにシャツがお土産、着てみるとピッタリで、着心地が理想の310(サトー)シャツ。これからはうちはシャツは佐藤印に限るで。家のなかの写真、シャツを着た様子、食器など撮影し、昼ご飯はマダム紅蘭のランチコース。ハートランド二本。寺町から帰る佐藤さんと角で手を振って帰宅。宇和島旅程など調べ、2時半ごろ大阪へ。快速急行というのは淀屋橋へ行かへんのネ。京橋で環状線に乗り換え天王寺、オチビサン、オペラの歌のマンガ、満州の本二冊、そしてCKB新譜女の子女の子女の子を京都への土産に牛。カウ。モー。チンチン電車で帝塚山三丁目。万代池はものすごく緑色だった。泉之介くんが相撲取りに変身していた。初代石井園子さんはじめご先祖に園子さんと手を合わせチーン。晩ごはんは、ずいきの梅和え、卯の花、焼き茄子の住之江味噌添え、太いひじき、冷や奴、新潟の梨茄子(岡さんからいただいた)、日生の焼き穴子。父が30年以上前8ドットのコンピューターを260万円で買うた話。二回買うた、と。(買い換えた)。兄7時半帰宅。明日京都へ来るかもとのこと。アタイらは淀屋橋経由で京都へ帰宅。

2009年8月13日(木)
どえらい空気や。湿度120パーセント。家のなか歩いたらずぶずぶ跡が残る。なんとか創作。園子さん朝から高島屋。昼から大家さんのナツさんの初盆。清らかさという感じの御仏壇に手を合わせる。庭や台所に、何か事があるとカミサマトンボが出てはる、というの話に驚く。うちも庭からベランダからしょっちゅうあがってきてはるがな。2時半に辞去し、園子さんはタオに、アタイは創作に。4時から重い物センターにいったら働いてる若者が男性はみんな甚平、女性は浴衣着てはった。祭? きいたら、ハイ、そんな気分です! 運動の部屋いったら全体に黒い高級なマット敷いてあって新品のようだった。外出たらピヒャーと夏の雨。正面からかぶりながら自転車で橋をダッシュ。すぐ風呂、レコード磨き。晩ごはんは、ほうれんそう胡麻和え、玉ねぎスライスサラダ、瓜とまぐろフレーク和え物、茄子チーズグラタン。さらにレコード磨いてLPは一応終了。今日は中瀬さん、内海さんから仕事いただいた。園子さんは手芸が見つからない。トンボはどうしているかしら。

2009年8月12日(水)
ウワー海棲、生物、快晴、オキアガル。朝は風が吹いていいのですね。さっさか創作。昼過ぎてから暑くなり、折角だから、樟葉へでかける。樟葉モール、ふーん、ここがそーかー、とメモとりながらあるいてたら、空中に子どもが浮いていてユッコタマゲタ。バンジーとトランポリンを組み合わせた有料遊技だった。キミもピーターパンの気分を味わってミナイカ? ミネーヨ! 樟葉の宮のことは知っていたので交番で何分歩きますかときいたらヤメトケ、ヤメトケ、といわれタクシーにノッタ。8分くらいでついたけど結構傾斜があるのだね樟葉は。お参りし、さらに奥の森へ森へはいっていく。生き物のなかにいく気配。吐息のなかを飛びまわっているのは、カ、ジャー!メモとらなあかんのに腕振っててもすがりついてチューて血吸ってはる。もうしゃあないからあきらめてメモ書きながら森のなか抜けていったら、マーこんなにようも、というくらい吸われた。生きろ生きろ、蚊よ。アタイの血で生きてクレー! 炎熱で叫び、サー歩いて帰るかと思ったら神社出たところになんでかタクシー止まってて運転手はんケータイしてはった。樟葉駅。あー暑と京阪の快速乗ったら椅子にケータイ落ってた。高そうなやつ。丸太町の改札に届けとく。帰ったら園子さん座敷で3メートルくらいに伸びていた。シングルレコード磨き、風呂にはいり、晩ごはんは、あぶったいか、冷やしトマト大葉和え、もろっこいんげん胡麻和え、おくらなっとう、博多の馬うま餃子。餃子好きの猫感涙し、ソノコ、ソノコ、あんたってやつは・・・。いっぽうロバ天国の夕食でもあった。食後はLP磨き。園子さんウシシと寝てまう。何百ペンもきいたラウンドアバウトミドナイトの初盤かけてみると、コ、コレは・・・。

2009年8月11日(火)
朝からクロワッサン。足が重くだるく、机に載せる社長スタイルをとっていて、これよそから見てたらえらいエラソなやっちゃなーと思うやろな、と思って突然、「よそ」と「うち」という題を思いついて昼までに書く。終わった頃、こないだ満州の会で話した先生から電話いただく。午後からちょっと創作。わしゃーシャワー浴び、自転車で木屋町くだって河原町のジュンク堂。満州と京都の本ナード買う。自転車で辻利。三宅さん、塔本ご夫妻、研作さん、なんかみんな家族のようだ。それでまたギャラリー最終日というのは花火がいまうちあがってるといった華やかさと寂しみがくるくる入れ替わっている。ほんとにいい個展だった。おめでとうございました。自転車で4時からタオ指圧。鹿児島で食べた日本一のトンカツ(博多の田中さんに教えてもろた。「ここのはロォースで食べてくださいロォースで!!」)の話題で野本さんはパワーアップしてはった。ほんまにロォース食べて、まだイケルと思うくらいおいしかったらしい。猫口から飛びだし「イキテーヨ!」とじたばた騒ぐ。タオ指圧はからだの見えないところにトンネルトール。終わって、シスコ話をし、いま何時ですかときいたら6時5分前といわ、慌てて自転車で三条、烏丸とダッシュしてシンビ。園子さんと合流。田村さんに忘れもんの帽子とこないだのアンケートいただき、映画「精神」。ウワー、個人個人。市役所そばの春隆で、サンマ刺身炙り、アジフライ、春隆サラダ、冷や奴、夏野菜天ぷら、うなぎ柳川。エラーイおいしい。園子さん酔っぱらい、ニャー、ニャーと暴走半島。高山さんから手紙来てる。

2009年8月10日(月)
朝から猫文字。瓜生山の変転について書く。昼前から創作。夕方までやっていたら向かいの奥村さんとユウリキくんのキャッチボールの音が通りに響きはじめた。エーもんです。こちらも調子に乗って橋を渡って重い物持ちあげにいく。かえってきてすぐ風呂、レコード磨き。晩ごはんは、若いれんこんの胡麻味噌和え、ピーマンとジャコの和え物、自家製オイキムチ、野菜ようさんのすいとん、青菜と塩豚炒め。園子さんがテレビで戦争の番組、オカマの番組を見ている、その横でひたすらレコード磨き。浪曲子守歌の新鮮さに学びたい。もうじきスカの喜びニューリリース。

2009年8月9日(日)
満州瓦解の日。雨降りでナーンカ疲弊。8時に起きて創作。チチチ。鳥が鳴くほどに遅々。なんとか浪曲の助けを借りてはいつくばって進む。4時ブライトンホテル。ア、Sさんいはる。ダヴィンチの赤ずきんインタビューチーム。昔なじみの田中さんがインタビュアーだった。喜多さん元気そうでなによりダ。インタビューが終わって小雨のなかバルのドアんところで園子さんと合流。三人でちょうど裏の割烹余志屋へ。つきだしの焼き茄子最高。賀茂茄子田楽、だしまき、鴨饅頭、はもおとしとタコなど季節のお造り、鴨ロース、ぬた、季節の野菜のあんかけ、貝柱と枝豆の釜飯。うまいうまいうまい。大将の声はその店の空気をウッドベースのように心地よく震わせる。三人ともモーローとして生き生きしすぎた逆ゾンビのように木屋町をさまよい、適当にはいったらそこが昔の「トレンディドラマ」のようなバーやった。ほしさんは地下鉄、アタイらは木屋町歩いてカエル。クレイジーケンバンドの「夕顔」口ずさんでいたら鴨川の河原で猫踊り。

2009年8月8日(土)
朝から京都満州の会に参加。乗ったタクシーの運転手さんが満州の人やった。京都から開拓団が出てたことは京都市も隠していて世間に知られてなかった。向かいに座った先生から「いしいさん、小説はどのように書いたらよろしか。わたしは、ずっと論文、論文でやってきて、もう80近くで、今年から小説を書こうかと思いますのや」僕は「先生が原稿用紙10枚以上書いていかれたら自然に小説になっていくと思いますよ」というた。そういう力を発している先生やった。地下鉄で四条のShin-Bi。ワークショップ二日目。敦賀の小学校でやったように、スタジオの壁、ガラス、椅子にとにかく思いついた文章を全身で書いていく、ということをやる。ダイニングテーブルの下に寝ころんで、礼拝堂の天井に絵を描くときの腕のつらさについて書いた人がいた。そこらじゅう字だらけになったなかで、ひとりずつに、皿、冷蔵庫、ビニールシート、灰皿、ボールなどを渡し、そこに個人個人の短編を書いてもらう、という実験。全身で字を書いたせいで黙々とうつむいて書く皆のからだがじょじょに膨らんでいくように見える。小説とはそういうもんでもあると思う。それも小説のひとつ、ということでほぼ全員でタクシーに分乗し西利の「シスコ、美輪明宏を描く」を見に行く。皆仰天。受付には孫の研作さんがいた。ワークショップ参加者のひとりが、「塔本さんて・・・枚方の方ですか?」。研作さん「エー、そうですけど」。そしてその女性と研作さんは小学校の同級生であることが判明した。「お祖母ちゃんもお父さんも画家、って塔本くん有名でした。日本の白地図にものすごい派手に色を塗ってたのよくおぼえてます」。これも小説のひとつ。皆さんに手を振り、縄手をたったか上って、ロイヤルホテルのロビー。フィレンツェから松本へ帰省宙の中嶋先生ご一行と対面。奥様と姪御さん。園子さんもやってき、五人乗れるタクシーでおおきに屋。ベルギービールで再会を祝し乾杯。今日は園子さんとの結婚記念日であり、中嶋先生の奥さんの誕生日でもある。それも乾杯。縁と縁と縁が重なり合うこの地球上。

2009年8月7日(金)
朝は曇りやけどたっぷり創作。園子さん映画へ。昼帰ってきて台所で払いたくなる、アカンテ、腹痛くなる、もっとアカンテ! 心配だがだんだん表情が治まってくる。レコード抱えて四条烏丸のShin-Bi。今日と明日の二日で小説のワークショップというものをやる。ワークショップてなにやるのかわからへんけど二十何人かの参加者の火とらと一緒になにか小説のことをやればいいのだ。題名は「生小説」。馬蹄形に並んだみんなに挨拶し、デハ、といって机で小説を書きはじめる。「生小説」は、死んだもののための小説にもなるか。そういうことを考えながら小説を書いている人とそれを見ている人らがいるといった、まさしくその場で起きていることを切り取った小説になっていった。だいたい30分。それから、ホワイトボードに僕が一行書き、名簿で名前を呼んだ人が前に出てきて一行書き、また僕が一行書き、呼ばれた人がまた一行書き、といった感じに、ピンポンみたいに書いていくというのもやった。「ブライトンホテルで目覚めた男が自分の正体がわからず、水道をひねったら赤い水が出てきてそれはおいしく、屋上で広島カープが練習しているときいて階段を駆け上がっていくと、女と出会い、女と男は結婚をしてワイン関係の仕事をはじめるが、だんだんと男は違う感じになっていき、自分の正体を探すためにビジネスホテルの旅をつづける。鏡に映っている人間がそのたび違う顔に見える。て、男、男、って最初からいってるけど俺ほんとに男なワケ? 男は駆け出す。汗が飛び散って口にはいり、その味で男は少しずつ思いだしていく、というような話、だった気がする。どういう話になったか、ということより、実は、ホワイトボードにできあがっていくその一文一文を、参加者全員がノートや紙に手書きで写していく時間のほうが大事。9時チョイ過ぎに終了し居酒屋で懇親会、というのは、打ち上げでないのは、明日の昼もまたつづくから。サラダや刺身やしらすの揚げたのとかチョット食べた。しゃべって酒のんだ。グー。若いふたりを岡崎のホテルまで送っていく。タクシーの運ちゃんが「若いってええですなあ」と湯煙的なことをつぶやく。

2009年8月6日(木)
イヤー、小中学校のプールありますやん、あれ入る前に消毒の生ぬるい浅い水たまりはいりますやん、なんかあの中で生活してる、みたいな朝の湿気。きついけど水かぶって創作。おっちゃんなるとイロイロたいへんにゃわ。昼は三崎アジの干物、梅干しで元気でる。行水して創作。3時に終わり、ちょっと寝て、手紙とか書いて、4時から重い物センター行く。しかし靴はかんとダメですといわれた。足指の怪我のせいでまだ履けないのだった。はかない時間やった。帰って風呂、誰も寝てはならぬ、いわれながら寝る。晩ごはんは、厚揚げ、トマトとか玉ねぎとかの細かなサラダ、めといか刺、げそ茹でとキュウリ和え、なんきん炊き、カマス塩焼き。カマスがおいしくなるだけでも夏が好きになる。食後に45回転でなくLPを磨くのは明日の会ではステレオしかかかれへんため。さすがにローング、プレイングだけあって磨くのにえらい時間かかる。園子さん寝てまう。ちゅん。電気の女の国。戸たち。プラスチックの斧。ドイツ版ステレオはやっぱエライ音しはんなー。

2009年8月5日(水)
非常にカラダ重い。足が血がパンパンに張ってる感じで座っててツライ。扇風機つけて創作。午前中はもう夢中。昼からわりとスピード出てることに気づく。4時から205で四条河原町、お菓子買うて野菜買うてタッパー買うて、園子さんはまっすぐに物を見る。ぎゃらりい西利で塔本シスコ展「シスコ、美輪明宏を描く」とんでもないものだ。これを見られる可能性のある人はみんな見ないと生きていて手抜きではないか。塔本賢一さんご夫妻としばらく立ち話。青魚のことや肉のこと。塔本さんがやってはる絵画教室の生徒さんに家が肉屋さんの人がいて、肉代を月謝から天引きしてもらったとか。すばらしく生々しい肉。帰って風呂、そしてまるいち猫祭! 野菜はトマトアスパラ、揚げと例の名前を忘れる海藻みたいなの、生にんじんサラダ、ソーシーテー、トコブシ煮付け、ほうぼう刺身、めといか刺身、ほうぼう塩焼き、絶句のうまさ。魚の味は京都でさらに舌が削られてわかるようになった気がする。トコブシはもうちょっと生でもいいのか。塩焼きはタラタラ焼くんでなく新鮮なのは一気に焦げ目をつけるくらいがオイシイ。食後はレコード磨き。しかしからだじゅうが汗袋ですわ。

2009年8月4日(火)
朝から創作。イヤー、と思てたら園子さんが扇風機もってあがってきてくれた。ヒフー、スルー。結局4時まで同じことやってた。ちょっと出て来まっさといったら苦情ネギ、そらやかましいネギやがな、九条のほうが産地のネギを買うてくるよう園子さんからリクエストある。お向かいの奥村さんと焼酎話。橋渡ったところの自然野菜店に九条ネギはなかった。苦情いうたろか。河原町竹屋町の角のおっちゃんの八百屋さんにはあった。國田屋さんでまた生ビール。ブホッ、ブホッと最後のところはサービスしてくれはったけろおいしいなあ。ここは京都でいちばんの生ビールの店でんなあ、日本一おいしいかもひれん。小雨のなか濡れて橋を渡って帰る。辻くんがうちの前で兄弟野球してはる。レコード磨き。風呂はいって浴衣。晩ごはんは、春雨スープ、モロヘイヤおしたし、キムチ、ゴーヤピーマン炒め、塩豚、梅ドレッシングサラダ。今日はロバメニューですねー、ウヒ、とロバ調子乗る。園子さんに、明日から猫祭だカラー、といわれロバギク。まぼろしの猫らは祭礼事務所とか作ってはる。

2009年8月3日(月)
朝から創作。イヤー、アツアツ。今日の分はネー、もう2時にはオワッチャッタよ。自転車で電気屋にいって扇風機牛。カウ。いまの扇風機はなんか造りがちゃっちいね。昔のはもう座敷の真ん中に大黒柱みたいにデーンと置いて「強」なんかにしたらそれこそ一家全員外へ吹っ飛ばされたもんやった、ナア。コンピュータ売り場でちっちゃいちゃちいコンピュータに胸ときめく。そういう高いものは買わずに除菌クリーナー牛。そのまま重い物持ちあげセンターでヒーフウいっていると、新元さんが来はる。赤ちゃん抱いて表に出て腰イタメタ、という話。それもまた嬉しい痛みやないか、ナア、寿司くいなはれ。アーン。國田屋さんで生ビール立ったまま呑んで家に帰る。まるいちと電話相談。風呂にはいって、きんきの青豆腐、じゃことピーマンとパプリカ、茄子と瓜の和え物、炙りへしこ、野菜炊き合わせのそぼろあんかけ、かしわの梅肉蒸し。クレイジーケン浴衣着てみたらエーちゃんのテレビはじまった。猫がアオ〜ンアオ〜ンと甘い声。誰や町内のどっかで扇風機みたいな大音響でスターウォーズ見てはる家は。エー、うらやましすぎるやないか。

2009年8月2日(日)
朝から創作。イヤー、調子出てきたカナカナ。午後もずっとコケまみれ。そうすっとサー、地味で地味で書くことないよネー。でも夜7時に大竹さんの展示でおなじみの柏尾くんが園子さん分のアイラブ湯Tシャツを持ってきてくれた。京都在住というのは素敵デアル。園子さんの自家製煮卵、ジャコレタスサラダ、アスパラ胡麻和え、ひらめとオクラの和え物、豚の冷シャブサラダ、イカの肝炒め、チーズとかあられだとか。もぐっていく炭坑の話、三条の商店街のお菓子屋の話、ナド。銭湯ができる二週前の写真はぶったまげた。なんもないやん! それが一気に早送りのようにアーなっていったのか。ショック。11時過ぎに柏尾くん見送り、ケード、今日は早めに寝んといかんな。

2009年8月1日(土)
晴れてたのに急に雲が。そして雷雨。ウギャー、キシャー! タッスケテー、アキラー! ポロンポンポンポン、あのコをペットにしたくって♪ ギターかかえて、イッチまったヨー。ちょっとモー、ユッコ、Kイチローに乗りかえよっかナー。ずっと創作。日が照ってくるとそれはそれでキビチー。昼は納豆ごはん食うて午後も。3時過ぎようやっと「高くて遠い街」オワル。よかった。園子さんしろくまの名残。風呂はいり、ビーチ・ボーイズのぼろいシングル盤かけてみる。やっぱマトリックスの違いてシングルでもアール。晩ごはんは、レタストマトの海苔サラダ、冷やしさやいんげん、砂肝、豚のトロ、真鰯の梅煮。まだ梅雨は終わらない。京都の気象台の記録を今日で更新。


ごはん日記でおなじみの
「まるいち魚店」
▼新刊 発売中▼

●「四とそれ以上の国」(文藝春秋)より発売中

いしいしんじ

【PROFILE】
作家。大阪生まれ。現在、三浦半島の三崎と信州の松本に在住。著書に小説『ぶらんこ乗り』『トリツカレ男』『麦ふみクーツェ』『東京夜話』(新潮文庫)『プラネタリウムのふたご』(講談社文庫)『ポーの話』(新潮社)『みずうみ』(河出書房新社)など、エッセイ・対談『その辺の問題』(中島らも共著/角川文庫)『人生を救え!』(町田康共著/毎日新聞社)などがある。お酒好き。魚好き。メカおんち。きれい好き。

いしいしんじの水洗コーナー
2009.09.10
アトリエダンカン「トリツカレ男」
湯浅湾 港
主演の原田郁子×いしいしんじの対談です!
natalieの特集記事はこちら>
【最近の仕事 2/18更新】
▼ 出版予定 ▼
●単行本「赤ずきん」文いしいしんじ 絵ほしよりこ
(フェリシモ出版)
▼ 出演・催し物など ▼

●冬のメトロ大學「蓄音小説の会」
講師 いしいしんじ


第一部「その場小説」/第二部「蓄音ライブ」

前半、ステージの上で僕が小説を書きながらそれをライブハウスらしい爆音でマイクで読んでいきます。鉛筆を削る音や紙がこすれる音も拾います。
後半は、ブルース、ロックンロール、ジャズから得体の知れない音源まで、20世紀の様々な音楽の、オリジナルの音源であるSP盤を、最強の再生装置「蓄音機」でかけまくります。たぶん「レコード」に関して持っているイメージが爆発します。(いしい)

場所:京都クラブメトロ
日時:2月24日(水) 7:00PM 開場
7:30PM開講→9:20PM終講予定
入場料:1500円(1DRINK付き)
詳しくはこちら >>
ご予約メールはこちら >>
※公演日、お名前、メールアドレス、希望人数を明記の上お送り下さい。

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●いしいしんじの花まつり
@曹洞宗 萬亀山 東長寺


日時:4月8日(木) 開場19:30/開演19:45 
会場:曹洞宗 萬亀山 東長寺
東京都新宿区四谷4−34 TEL: 03-3341-9746
丸ノ内線新宿御苑・四谷三丁目駅/都営新宿線曙橋駅 各駅より徒歩7分

【内 容】
「その場小説」と「蓄音機」の二本立てです。まず、お経を詠んでもらったあと、小説をその場で書きながらマイクで読んでいく、ということをやります。どういうものになるか、その時になってみないとわかりません。原稿のコピーを一枚ずつ、来場した皆さんにさしあげます。それから、ブルース、ロックンロール、ジャズから 得体の知れない音源まで、20世紀の様々な音楽の、 オリジナルの音源であるSP盤を、 最強のタイムマシーン・蓄音機で聴いていただきます。「レコード」とは、こういう音がするものだったのか、と驚愕することうけあいです。
(いしい)

入場料:1500円
ご予約メールはこちら(住吉智恵)>>
お問合せ:東長寺 03-3341-9746

▼ 連 載 ▼
●「自転車日和」(辰巳出版)にて
エッセイ「自転車A面B面」
●「京都新聞」夕刊 第1・第3月曜日にて
「京都猫文字日記」 こちらでご覧いただけます>>
●「真夜中」にて長編小説「雪」
●「読売新聞」にて「本のソムリエ」(不定期)
●「クロワッサン」にてエッセイ「ああ驚いた」
●BAR FLOWにて小説
「みち子の叫び」(CLIPPING 310141)
スクラップブックを使った佐藤理との共同作品
「祝い酒」(POSTER 141310373)ポスターを使ったOSDとの共同作品
ほぼ、月一回連載中

BAR FLOW
港区赤坂8-13-19インペリアル赤坂一番館地下B102
TEL.03-5474-1885
(18時から26時まで営業、日祝休み)

▼ 寄稿・書評・コメントなど ▼

●週刊文春9月11日号に書評 
「四人の兵士」ユベール・マンガレリ著・田久保麻里訳
●別冊文藝春秋四月号にて短編小説
「渦」
●芸術新潮4月号にて紀行エッセイ
「バルザックの家とフジタの家」
●考える人春号にて海外小説
ベスト10アンケート+ドストエフスキー『白痴』エッセイ
同人誌「イルクーツク2」に小説
「塩浄瑠璃」

●別冊文藝春秋1月号に小説「峠」
●芸術新潮12月号にエッセイ
「踊るきのこ 南方熊楠の菌類図譜」
●週刊文春12月6日に書評
「灯台守の話」 (ジャネット・ウィンターソン著・岸本佐知子訳)
●別冊暮らしの手帖
「わたしの好きなインテリア雑貨」
にてエッセイ「わたしと本棚」
●かまくら春秋11月号にて
エッセイ「野性のエレキ」
●エスクァイア12月号にて
エッセイ「ハワイをやる」
●新潮社「波」11月号にて
「ジョン・アーヴィング『また会う日まで』刊行記念座談会」
●「圓太郎馬車」(正岡容著・河出文庫)に解説
●本の雑誌8月号にてエッセイ
「私のオールタイムベスト10 ばさばさと「めくって」きた本たち」
●飛ぶ教室夏号にて
短編「リキテンシュタインの法律」
●「西の旅」夏号にて短編小説「船」
●「パピルス」8月号にて短編小説「小包
●「ナンプレファン」8月号にてエッセイ「自分でも呆れる思いこみベスト9」
●東京人6月号にて座談会
「作家と画家、街の歩き方」
鬼海弘雄×大竹伸郎×いしいしんじ
●銀座百点五月号にてエッセイ「タッちゃんとカッちゃん」
●新刊展望五月号にて対談「『みずうみ』の水面と水底」(デザイナー・池田進吾氏と)
●ビッグイシュー日本版
69号にてインタビュー
特集「わからないからおもしろい」
全国のホームレスが駅前などで一冊200円で売っています。110円が販売者の収入になります。 
●「パウル・クレー 絵画のたくらみ」(新潮社・とんぼの本)にエッセイ「オルフェウスの庭で」


【e-mail address】
mail@mao55.net
【mao55編集部からお願い】
上記メールアドレスで、いしいしんじさんへ連絡をとられる方はメールのタイトルを「mao55編集部【いしいしんじのごはん日記】」と入れてください。「はじめまして...」、「○○と申しますが...」、「ご無沙汰して..」、「至急...」、「会ってもらえませんか」などのタイトルはジャンクメールと処理される場合がありますので、お願いいたします。

【主な著作】

●「三崎日和-いしいしんじのごはん日記2」新潮社より発売中
●「東京夜話」新潮文庫より発売中
●「いしいしんじのキューバ日記」マガジンハウスより発売中
●「いしいしんじのごはん日記」新潮文庫より発売中
●「雪屋のロッスさん」
メディアファクトリーより発売中
●「人生を救え!」
(町田 康 :いしい しんじ)角川文庫より発売中
●「人生を歩け!」
(町田 康 :いしい しんじ) 毎日新聞社より発売中
●「トリツカレ男」
新潮文庫より発売中

坪田譲治文学賞受賞作
●「麦ふみクーツェ」
新潮文庫


●「ポーの話」
新潮社

●短編集
「白の鳥と黒の鳥」
角川書店

文庫版「ぶらんこ乗り」は、新潮文庫の100冊にはいりました。
●『ぶらんこ乗り』
新潮文庫

●『絵描きの植田さん』
ポプラ社


●『プラネタリウムのふたご』
講談社


第18回坪田譲治文学賞 受賞作品
● 『麦ふみクーツェ』
理論社

●『トリツカレ男』
ビリケン出版)

【amazon.co.jpで買える
いしいしんじさんの著作本はこちら】


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