2015年7月

2016.08.21 update
2016年07月08日(金)

少し不安だったけど、だいじょうぶ。せいかつだんへ、ひとひと園子さん、ゴー。7時からタオ指圧、帰ってきて、義経ゲラ、「コマくん」一話ぶん。お昼はシトロン・ブレでお肉たべ、いったん戻って「コマくん」絵柄。2時半からひさびさに、タカセで散髪。今日は受賞パーティ、ということで、さっぱり天パにしてもらう。そこらで虫ムシもえている。誠光社にレコードとりに寄ったらそこに都さんと須貝さんがいた。コルセットの、たいへんなお話をきく。うちに帰ってレコードえらび、ひとひにいわれていた日産のミニカーえらび。なんやかんやで時間かかり、結局、MKさんに来てもらうころには5時すぎている。タクシーでオークラまで。二条の橋をいっここえただけ。かつてこれほど近くの住人が京都ホテルあらためホテルオークラにとまったことあったろうか。あったかもしらへんが、近さベスト3にははいったあるやろな。「河合隼雄賞」の受賞式&受賞パーティで、きょうは、一家でホテルに泊めてもらえるのである。隣の大阪の両親の部屋には、せんちゃん、けいちゃん、オトくんら、甥っこたち、嫁たちが集結してビールのんでる。僕はひとひといっしょにしゃっとシャワー浴び、先に会場へ。小川洋子さん、鷲田先生、山際さんらに会っては「おー、おめでとう」と、こころのなかで胴上げしてもらう。学芸賞受賞の武井さんと同じ、受賞者の席。バンさん、しもんくん、玲子ちゃん、松井さん、千賀さんらが、同じ会場でシャンパンのんでいるのはなんと壮観だろう。100000tアローントコ、ギャルリー宮脇、一保堂、ハイファイカフェ、進々堂、とならんだ寺町名士会も。河合隼雄さんは京都のひとだから、京都自体がよろこび、こんなにおおぜいのひとを集めたのだ。マリンバの演奏でこどもたちが躍る。音楽は身をうねらせてひたるのでければきいていることにならない。バッハはバリバリの現代音楽に、ピアソラは知られざる古典の佳曲に。小川洋子さんから、輪島塗のお盆を手渡される。「第4回河合隼雄物語賞」と書かれてある。オークラのパーティはひたすらひとと話すばかりで、加地くんにお肉をひときれ「アローン」とお箸で食べさせてもらった以外、なにものどをとおらなかった。ツバクロに移動。父と山際さん濃厚に歓談。園子さん、草本ちゃん、れいこちゃん、小林さんらの女子トークチームがキャイキャイもりあがるなか、5歳のバイトひとひがひたすら注文をとり飲み物と料理をはこぶ。気がついたらなんと12時。園子さんもひとひもホテルへ。みんな家へ。菅原さん、湯浅さん、山際さんらで話し込み、二度目に気がついたときは3時半。

2016年07月07日(木)

バタバタ七夕。三人とも寝坊。東京でたまった疲労を京都の湿気で洗う。洗いきれまへんて。朝ごはん先にすませ、いってきまーす、と岡崎蔦屋。「日本からきました」大阪編、帝塚山泉の会の話を書く。お昼前にもどったら、ひとひがゴキゲンでひつじのショーンみている。きけば、せいかつだんのことはぜーんぶもうやったと。スゴイやないか。冷やソーメンのお昼をはさんで、霊柩車、ハイヤー、マイクロバスで「お葬式ごっこ」。お墓は無数にたてたカラフルなレゴ。「おきよめ」はラーメン。「まちやさいじょう」は、ぐるぐる首をまわす扇風機。ぽく、ぽく、とプラスティックバットで木魚を打ちながら「おきょう」らしきものを唱えるひとひ。園子さん、たまらずビデオカメラをかまえスイッチを押す。せいかつだんのミニトマトの絵を描き、ピアノの練習を終え、河原町丸太町のeirinへ、チューブラータイヤを買いにいく。誠光社に涼みにいくと、新刊「海と山のピアノ」が山積みになっている。買い取りルールのお店なのに。ヨヨヨ、と涙を浮かべて堀部さんにキッス。レジに出ている本のぶんだけめいっぱいサインする。うちに帰ってひとひとお風呂、Eテレ。晩ごはんは、いわしの梅煮、鶏のそぼろ、小松菜のきのこ和え、水菜とじゃこの和え物(ひとひひとりじめ)、ミニシューマイ。明日のせいかつだん、ひとひは少し、また「だいじょーぶかなー」病。いってしまえばだいじょうぶだろうけれど。夜に湯浅さんと電話。明日から四日間、よろしくおねがいいたします、と頭さげる。

2016年07月06日(水)

れーすいまさつ、今日で京都に帰る日。朝食のあとサンダーバード5号の部品さがし。2階に半透明のおとうさんがあらわれ、ほい、と手渡してスッと消える。ひとひはいくつも線香を手向ける。昼に食べたピザハットはもう法度。日暮里の駅で「おも鉄」かい、のぞみ号が出発してから京都に着くまでずっと読んでいた。雑誌一冊で過ごせるならありがたいもの。ひさしぶりに、みんながみんな好きなみんなの服屋さんにいき、ひとひの服を買ってから、園子さんの服。どーぞどーぞ。この三月をおもえば、服なんていくらでも。ひとひとメリーゴーランドでぐるぐるまわり読みしながら閉店まですごす。10日ぶりの京都の晩ごはんは「つるや」さん。あー、この菜っ葉、このきりぼしだいこん、これやこれこれ! ひとひはずいきとごぼうを全部食べ。天ぷらそばや、冷やしあまぎつね、天ざる。ファーマーズで「いいことありますように」という短冊をさげ、うちに帰ってシャワー。頭しゃわしゃわ。おもったより涼しい、でもしばらくいるとじっとり重い、ああ、これがいつもの夏、京都の夏。

2016年07月05日(火)

足の痛みそんなでもない。7時半に身支度。とうもろこしとサンドイッチで朝ごはん。黒服に着替え、尾久のみんなでタクシーに乗って本葬へ。10時から11時まで。克典が名古屋から往復で来てくれた! おとうさんと、2日からていねいに向き合い、話しかけ、思いに耳をかたむけてきたからか、園子さんやおかあさんの涙は、多すぎず、ちょうどよいみずみずしさとうつくしさを、葬儀の空気にあたえた。おとうさんが笑っている、とおもった。遺影は孝典が七五三のとき撮ってくれた一枚から。親戚のみんなから「どうしたの」「だいじょうぶ」と足のことばかりきかれる。杖で足首をさしながら「このへんに、おじいちゃんがちょっと、はいったんですよ」というと葬儀屋の社長から、苦笑気味にどつかれた。お骨あげ、こんな立派なあごの骨はみたことがないくらい。骨をみているだけでおとうさんの顔がそこにうかぶ。お清めの席はひとひとおさしみごはん。オトくんとひとひはマジ兄弟みたいになってきていておもろい。オトくんの面倒をみたりかわいがったりケアしたりするせいで、ひとひも飛躍的に成長しているはず。帰り、ゆうべ710円で帰ってきた尾久の家まで2040円かかった。運転手さんも園子さんも家までの道がわからなかったから。おかあさんに教わって近所の整形外科へ。即座にエックス線。結果は・・・・チャララ~ン! オレテナカッタ~! そうとわかると急にすたすた歩ける。ひとひも僕の足首を狙って攻撃をしかけてくる。やめんかい! 晩ごはんは、もうなーんも作らない、考えたくない、気ぃつかいたくない、おかあさん、なおこねえさん、園子さんと、前にもいった、内装はモダンなのに焼肉はオーソドックスにおいしい千駄木の「炭聖」へ。カルビ、モモ、上ミノもおいしい。5時半にはいって6時半に食事おしまい。往来堂で絵本二冊。帰ってひとひはマンゴーとお風呂。日本全国れっしゃ旅、の本を北海道からはじまって宮城県まで読んで寝る。いまも孝典の撮った写真のなかでおとうさんのがっしりしたあごがこの世の底を支えている。

2016年07月04日(月)

朝ひとひとゆっくり。お線香。おにぎり食べ、2階で「北海道ラリー」あそび。1位はやはりAE86。おじいちゃんの絵を描こう。黄色い帽子、黄色いちゃんちゃんこ、宇宙へはこんでいくのは、はやぶさ1号、2号、3号。紫の宇宙へ。下へおり、オーストリアGPのダイジェストみて、チーズトースト。2時前に葬儀屋さんやってくる。エスティマに乗り込んだお棺を見送り、ひとひと僕は東京駅へ。トミカショップでさんざん悩む。セリカGTーFourか、センチュリーか。結局、日野レンジャーの重機運搬車、初回限定の警察署仕様。大丸でシャンパンミニ、三省堂で「ある一日」買い、大丸のジュースコーナーでひとひ桃、僕はいちご(交換した)。山手線で上野へ、京成に乗り換え、町屋からお通夜の慈眼寺へ。門をくぐると、墓石にまじって、御影石のピカチュウとミッキーとアンパンマンが出迎えてくれる。ひ「おとーさん、なんで、ぴかちゅーとか、ねずみとか、あんぱんまん、あんの?」「みんな、しんだら、ここにうめてもらう、よやくしてんねんて」。田村家の親戚がつぎつぎと。みな田舎の、立派な顔の輪郭をしている。背広がよく似合う。孝典んところの育子ちゃん、佳菜ちゃん、オトくんも。関さん、千葉さんもきてくれた。おおぜいの参列者が席に着いたあと、6時から、お通夜のお経がはじまる。何度も何度も、「ぴっぴ!」「ぴっぴ!」と、おとうさんの声がした。お経がおわったら、それはオトくんの声に変わった。オトくんとひとひは急速に仲のよいいとこ同士の関係になった。おとうさんが引き寄せてくださったのかもしれない。立派ななくなったかたは、残されたひとを、個々人にはおもいもよらない、いろんなしかたで結びつける。お清めのあと、タクシーで尾久のうちへ帰る。シャッターの前で足をくじく。ちょうど、松本の畑で折った箇所と同じ。イヤーな汗が、つつ、と背中に。日本酒のんでごまかしながらアイスノンで12時までひやす。こんなお通夜のしかたもある。

2016年07月03日(日)

ゆうべ10時半に寝たわりにひとひは7時半と、ちょっとの寝坊でめざめる。園子さんの顔は一夜を経ておだやかに憔悴している。朝ごはんをたべ、葬儀屋さんをむかえる。僕はずっと2階でひとひと「山手線と常磐線」とちゅうから「山手線とゆりかもめ」。ときどきのお客さんをひとひは全身全力ででむかえる。午後はおとうさんに旅装束を着せ、いっせーのせ、で桐のお棺におさめる。黄色いちゃんちゃんこと紫の花弁がよく似合っている。3時に菩提寺へ、戒名などの相談にいく。ひとひは途中までよくがまんした。おかあさん、園子さんを残し、炎天の上野公園。科学博物館の売店に逃げ込む。園子さんから連絡あり、歩いて上野のマルイへ。無印良品でひとひのズック靴。7階で僕の黒ネクタイ。あの会社のカードに加入させる手続きはほんま下の下やね。途中で席を立ち、長く待たせたふたりのもとへ戻ると、ひとひはビルの入り口でアイスいちご大福を食べつくしていた。帰ってシャワー、笑点とアニメ。園子さんひさしぶりにビールでおつかれさん。いかしゅうまい、モロヘイヤおしたし、冷や奴、揚げナス。いかしゅうまいを独り占めしようとするひとひに園子さんが注意すると疲労コンパイのひとひがいらいらをぶつける。いつのまにかおさまっている。おとうさんの心優しき部下よっちゃんがやってきた。ゆうべ、電話もなにもないうち、おとうさんが夢に出てきた。お墓をたのむ、といってくれたので、今朝はやくから寛永寺にでかけ、ごしごし、田村家のお墓を掃除していた、腕は日焼けで真っ赤っかに腫れ、それでもおだやかに、さびしげに、たえず笑ってくれている。おとうさんのおだやかさの鏡。ひとひは8時就寝。僕は12時半にいったん起き、各方面に連絡つづける。

2016年07月02日(土)

東京のおとうさんは、いつだってかっこよかった。おだやかで、ていねいで、江戸の粋ってこんなことか、と横から見ほれるくらいだった。園子さんが落語好きだったのは、おとうさん好きの裏返しにちがいない。でも、正直、どんな落語家より、昔の東京、昔の落語を語るおとうさんはかっこよかった。さいごのさいごまで、自分はよくなる、このままじゃからだがなまる、とおもっていたふしがある。7月8日、たんじょうびを前に、きのうひとひがうたったハッピーバースデイのうたに、指サインで「三」「九」とこたえた。そのあとみずからベッドに仰向きのまま「ばんざーい」と手をあげた。今日だってそうだ。夕方、おなかがきっと張り詰めて痛く、うーっ、うーっと呼吸の間に出る声に、手をさすり、背をさすり、口をしめらせてあげている、おかあさん、なおこねえさん、園子さんが、「おとーさん、さー、はい!」「すー、はー!「すー、はー!」と呼吸を合わせていくうち、突然おとうさんは横向きのまま、両手を軽くさしあげて「ほぃあ、ほぃあ、ほぃあ」と声の調子をかえた。「おまつりだ!」と園子さん。「ああ、おとうさん、そう!おみこし、かついでんの!」と園子さん。町内で、祭りといえば「たむらさん」だった。おみこしの声がきこえてくればなにをしている途中でも駆けだしていった。日が沈み、ひとひが駆けまわり、みなが食事をとったあと、ずっとずっと枕元にいた園子さんに、息だけで「ありがとう」といった。八十八年分の声。そうしてその声はみえなくなっていった。ありがとうございます、おとうさん。おとうさんがいたから、園子さんがいた。僕は命拾いし、ひとひという命がうまれた。それ以上に、おとうさんみたいな東京のひとに、僕は出会えてしあわせでした。今度は、おみこしのほうが、おとうさんをはこぶ番だ。いま午前1時36分。今夜はこのうちのまわりを、せいや、せいや、と声をあげて、ぼくたちの目には見えない、ほんもののおみこしがまわっている。そこにおとうさんは乗っている。と同時に、それをおとうさんは威勢よくかついでいる。いや、乗っているおとうさんも、こらえきれず、みこしからおりて、自分でかついでいるのでしょう。いってらっしゃい、おとうさん。いずれまた、お目にかからんことを。

2016年07月01日(金)

れーすいまさつ、Eテレ。朝ごはん食べ、2階でサファリラリーの遊び。地図をネットで調べ、けっこう本格的にやった。勝ったのは藤原拓海くんのAE86だった。2位インプレッサ。勝利のあとジンバブエに「おとうふの配達」にいく。看護師さんがやってくる前に、一週間はやくおとうさんに米寿のお祝い。黄色い帽子、黄色いちゃんちゃんこ。ひとひからハイと渡されると、おとうさんは仰向けのまま、指サインで「三」「九」、つまりサンキューと。それから、ひとひとふたり、お台場のMEGA WEBへ。トヨタのラリーの歴史は深くひとひのなかに刻まれた模様。5歳でサインツ、カンクネン、ワルデガルドとかいってるし。こども運転カー「ピウス」の免許は、一度の教習で即奪取。乗っているときの表情が映像でアップになるのですがあれはええもんですね。ジュースのんで帰宅。おとうさんのいとこのおじさんが挨拶にいらしていた。お風呂はいってEテレ。晩ごはんはミートソースマカロニ。眠いのにひとひはおかわり、山盛りを要求し、園子さんにたしなめられて激怒。アクエリアスにはいっていたサラミのかけらが平和を呼ぶ。7時過ぎに2階にあがり、8時前に就寝。11時過ぎに起きて「京大広報」。あとはもろもろ、来週、さ来週の連絡。